断熱リフォームで室内の温度、湿度をコントロールしやすくなります。断熱性の向上は、排出するCO2を大きく削減することができます。断熱リフォームは、冷暖房の節約につながり、長期的に光熱費を大幅に削減できます。
断熱材で躯体をすっぽり覆う外断熱工法は、住まいが夏の高温や冬の冷気の影響を受けにくいので、室内温度は年間を通してほぼ一定です。部屋の温度の変化が少なく、冬でもお風呂やトイレが寒くないので、お年寄りにも優しい住まいになります。また、結露防止や、カビが発生しにくくなるなどのメリットがあるので、アレルギーの方にはおすすめです。 夏は涼しく、冬暖かいので、光熱費の削減ができます。
■ 外断熱と内断熱の違い住宅を建てる時には断熱材を使います。この断熱材を建物の外側、外壁(柱の外側)に断熱層を設けて断熱材をはるのが外断熱工法と言います。今現在新築されている住宅の95%近くがガラスウールやロックウールなどの綿状断熱材を使った内断熱(充填断熱)を採用しています。これに対して、残りの5%が建物の外側から板状の断熱材をはっていく外断熱工法です。外断熱工法は冷気にしても、熱気にしても室内に入り込む前に、建物壁面の外側で絶つことができます。また、壁体内通気ができることで、いつも木が乾燥状態になって本来の強度を発揮します。湿潤状態にあると強度が低く、最悪の場合シロアリや虫の被害も考えられます。
さらに木には調湿作用があります。外断熱をすることによる最大のメリットはこの木の調湿作用なのではないでしょうか。外断熱による木部の調湿作用のおかげで内断熱の高気密住宅に比べて外断熱住宅の方が湿度を低く保てるのです。
■ 外断熱のメリット①アレルギー予防
外側で断熱材が連続していて断熱欠損が少なく、壁内結露が発生しにくい。そのためカビ・ダニの被害が抑えられる。
②環境低負荷・高資産価値
外気温変動による躯体の膨張収縮が少なく、壁体内通気ができるので、建物の耐久性が高い。
③省エネルギー効果
構造体が全て断熱材の内側に入るので熱容量が大きく、室温の変動が抑えられ冷暖房の効率が良い。
④確実に断熱性能を発揮するので、建物内部(部屋間)の温度差が少なく、ヒートショック現象が起こりにくい。
⑤地熱利用ができる。

窓から逃げる熱は壁の数倍と言われています。でも窓の断熱性能は、壁よりもかなり劣っています。そのことから住宅の断熱を考える時に、窓が最大の弱点と言われてきました。 冬場、住宅の開口部(窓など)から逃げる熱は48%もあります。ですから窓の断熱をしっかりすることが大変重要になってきます。窓の断熱性能を上げると、冬も室内で快適に過ごせます。昼間は、太陽光が直接窓から入って、暖房が少なくてすみます。外は雪化粧でも、窓の断熱性能が高いと、室内はそれほどの寒さは感じません。夜は、室内の熱が逃げにくくなって、窓際のひんやり感が気にならなくなります。窓の断熱性能が低いと、室内にひんやりした空間ができます。
冬、暖房していても、窓際にひんやりした冷気を感じるのは、「冷ふく射」という現象で、室内にひんやりした空間を作ります。さらに、空気には温まると上昇し、冷やされると降下する性質があるので、冬の窓面の冷気は下降気流(コールド・ドラフト)を引き起こし、部屋全体に広がります。 また窓の断熱性が低いと、室内の熱が外へ逃げたり、窓面に沿った冷気の下降気流を引き起こします。特に北側の窓は断熱性能が低いと、冬季、窓に結露ができて、腐食やカビが発生、アレルギーの原因のひとつに。このことからもガラス、サッシの性能を上げて、窓の断熱性を高めておく必要があります。窓の断熱性能は、ガラスとサッシの組み合わせで決まります。ガラスは、単板(フロート板)ガラス⇒複層ガラス⇒遮熱複層ガラス・高断熱複層ガラスと断熱性能が上がっていきます。サッシは、アルミサッシ⇒アルミ熱遮断構造サッシ・アルミ樹脂複合サッシ⇒プラスチックサッシ・木製サッシと断熱性能が上がっていきます。一般的な一戸建て住宅の場合、窓ガラスを遮熱または高断熱複層ガラスに替えると、単板ガラスと比較して冷暖房費が年間最高6万円以上も節約(板硝子協会試算)できます。

屋根断熱は、天井裏の空間を、夏も冬も快適に過ごす事が出来るようになります。通常、室内と温度差のある天井裏も屋根に断熱材をいれることにより、天井裏を快適にすごしやすい空間にかえ、スペースを有効活用できるようになります。屋根は壁や床と違って、外気に接するだけじゃなく、日射や風雨、夜露、雪などがふりかかります。非常に条件が悪くて、断熱を必要としています。特に夏場は消費電力の1割が屋根からの熱を冷やすために費やされます。そこで「屋根断熱」の出番です。地球環境に配慮した、理想的な省エネルギーを可能にします。
昭和40年代から50年代に建てられた住宅には断熱材が使われていないものが多くて、夏場2階の屋根裏の温度が46度にまで上昇して、大変暑く、冷房費もかなりかかります。夜も屋根裏に熱が蓄積されているため寝苦しくなります。
それ以前に建てられた住宅には、屋根の上に屋根土を入れて瓦を葺いています。その土が断熱材の役割をしていました。でも土は重くて住宅にかなりの負担をかけています。場合によっては地震で倒壊する恐れもあります。
そこで、現代では発泡性の軽い断熱材を瓦の下またはタルキ間に入れます。施工も簡単で早いし、住宅への負担もほとんどありません。断熱材を入れることによって屋根裏の温度は36度までに下がりました。夏の暑さ、冬の寒さが軽減され、冷暖房費を大幅にカットできます。そして地球温暖化防止にも貢献します。
私たちの身近にあるものの中で、最も断熱性能がよいのは動かない空気です。断熱材はその繊維の中や気泡の中に動かない空気をたくさん含んでいます。断熱材はこの空気を含んだ材料の厚みが厚いほど性能がアップしますが、屋根材の内側に使用できる断熱材の厚みには限界があります。そこで、屋根材自体にも断熱性能のよいものを使用すれば、断熱性能がさらにアップします。屋根は夏に直射日光が当たると、表面の温度は60~70度になります。その熱の侵入を抑えるために、屋根材は鉄板よりも断熱性能のよいスレートや瓦を、さらに断熱材と一体化した屋根材を選ぶことが効果的です。